海外出張調査報告書
報告
社内文書の中でも、特に重要なのが報告書です。事実を客観的に書くのが原則で、箇条書で要領よくまとめましょう。また、添付資料がある場合は、本文の最後に別紙があることを必ず書きます。
出張などの事象が完了したらその状況を上司に伝え、業務目的を達成する上で適切なアクションが取れるように必要な情報を伝える文書です。
ポイント
- 調査の目的をよく理解して作成する。
- 調査結果を客観的に評価し、どのような改善策があるのか考察意見と結論によって提案する。
海外出張調査報告書
海外出張調査報告書のテキスト
海外出張報告書 1.出張先; 中国/上海および江蘇省各都市 2.期間; 6月10日~18日 3.同行者; 長城貿易・内田社長、同社上海事務所・呉氏 4.目的; プリンタ廉価機種の組み立て委託先選定 5.訪問先; 計12社(別紙「委託候補先企業一覧」参照) 6.結論; 次の「7」に示す2社に絞った。以後、営業部門、製造部門を交えて検討し、最終結論を出したい。 7.2社の特長と概要; (詳細は別紙「各社別調査報告」参照) ①春陽電子有限公司(上海・浦東開発地区) ・自社ブランドの製品はなく、浦東地区に進出した中国および外資系電機メーカーからの委託アッセンブリーが主事業。 ・品質管理がきちんとなされており、技術的には最も信頼がおける。 ・現在近接地に第二工場を建設中で、キャパシティに問題ない。 ・信用状況は良好(融資元の上海長江銀行でのヒアリング) ・問題点は、(1)人件費が上昇傾向にあること、(2)同地区にある日系企業(A社)からの委託をすでに受けていることなど。 ②金宝老爺企業集団(江蘇省鎮江市/もともとは玩具の製造業) ・鎮江廠(工場)は企業グループの電卓の組み立てが主力だが、プリンタに転用可能なラインが2本あり、グループ本部(上海)の代表も鎮江廠の事業転換にきわめて意欲的。 ・人件費コストは春陽電子の2/3程度と推定される。 ・上海への製品輸送は長江(揚子江)の水上輸送路が活用できる。 ・信用状況は未調査。 以上