火災事故の顛末書
顛末書は、自分が原因となったまたは巻き込まれたトラブルの事実関係を明らかにし、適切な対策を講じるために、起こった事実を正しく伝えることを目的とした文書です。
顛末書は経緯の説明、理由書は原因の説明に重点があるが、あまり違いはない。
ポイント
- 顛末書とは、事の始まりから終わりまでの詳しい事情やなりゆきを記す文書である。
- トラブルの実態や原因を究明することで、企業全体として再発を防止するために提出する。
- 事実説明のための文書であり懲罰を目的とした文書ではない。
- 事実を曲げたり隠したりすると新たなトラブルの元となる。したがって、事実を正直に書く。
火災事故の顛末書
火災事故の顛末書のテキスト
顛 末 書 ○○○○年○○月○○日 代表取締役社長 ○○ ○○様 仙台営業所 所長 ○○○○ ○印 このたび当営業所で発生した火災事故について、早速調査いたしました。その結果、火災の原因などが判明しましたので、下記の通りご報告申し上げます。 記 1.火災発生日時 :20××年11月2日8時10分 2.火災発生場所 :1階給湯室 3.被害状況 :給湯室および物置の一部消失 4.負傷者 :早川知子、鈴木敏治の両名が消火に当たった際、腕に火傷(軽傷) 5.被害額(概算) :○○○○円 6.火災の原因 :早川が湯を沸かすために点火し…… (中略) 火を止め忘れた。 7.消火活動 :出社してきた鈴木が119番通報。 (中略) 消防署員により間もなく消火。 単純な過失から、大火を引き起こすところでしたが、素早い消火活動により最小限の事故におさえられました。なお、この騒ぎで迷惑をかけた近隣の事務所には、翌日お詫びに出向きました。 以 上